デザイナー目線でブランド構築(draft)
オーストラリアに限らず、新しくビジネスをするにあたり、コアのサービスや商品を開発するのと同時に、Webサイト、名刺、広告、SNSなどで自分のサービスや商品をいかに迅速に顧客にアピールするかが重要になってくる。その際に気をつけなければいけないのが、マーケティングやブランド戦略だと思う。1つ前の項目ではAWSとWordPress使ったWebの構築方法を紹介したが、今や誰でも簡単にWebなどが作れるようになった。その分、今まで以上にデザインやブランド力が差別化の上で重要になってきているように思う。同じような質やレベルの商品やサービスでもデザイン1つで売れる、売れないが決まるようなことも考えられる。
今回は、オーストラリアで「Joidea」を運営している三國希実子(Mikuni Kimiko)さんのWorkshopを通じて考えたことなどをベースに記事にしていきたい。
1. 起業するのにデザイナー目線を
2017年、私は「Joidea」を運営している三國希実子さんのWorkshopに参加させてもらった。正直起業する多くの場合(特に初期段階では)、私も含め一切デザインを勉強したことがない人が、(なんとなく)カッコいいとか、こんな感じかなーという程度でWebサイトのデザインや、名刺、リーフレットなどを作成していくのが普通じゃないだろうか。場合によってはオフィスのレイアウトやデザインまで限られた知識で進めているかもしれない。しかしこのWorkshopで再認識したのは、どんなにいいサービスや商品を開発できたとしても、その良さがお客さんに(直球で)伝わらなければ、手にとってもらえなければ成功することはない。そして、その際にデザインの重要性をどこまで意識しているかということである。希実子さんは、そんな起業家に不足している「デザイナーとしての視点」を追加するサポートしてくれる点がとても魅力的である。実際にWorkshopではどんなことを実現したいかなどを事前に伝えて、自分の中の成功しているイメージや、将来ありたいイメージから、ブランドに必要な軸となる色とかデザインを見つけ出す練習方法を実際に一緒に経験することができる。これは、希実子さんのWebサイトからの引用であるが、
起業すると必要になってくる様々な知識やスキルを教えてくれる人はたくさんいます。ホームページやブログの作り方、キャッチコピーの書き方、SNSでの集客の仕方、ビジネスコンサルタントなど。(中略)
自分も通った道ですが、はたと気づきました。すべての軸となるブランドイメージの作り方と自分でデザインする方法を、デザイナー目線で教えてくれる人がどこにもいない!
ブランドイメージの「軸」を作ることが、実は遠回りではなく、近道のようにも感じる。商品が完成していなくても「ブランドの軸」というその視点を持つことだけでも非常に有意義であったように感じた。そして、まさにオーストラリアで起業する場合には、そんなブランドの軸を作るサポートを提供してくれているのが、Joideaである。
2. デザインの重要性
デザインは完全に差別化するための戦略の1つとして確立していると考えられる。MBAのケーススタディーを思い出すと、例えば最近日本でも入気の「WeWork」がある。WeWorkは大勢が集まる人気の場所に、みんなが一度は働いてみたいと思うようなおしゃれなオフィス空間を作り出し、(もちろんそれだけが理由ではないが)他のオフィスとの差別化を実現している。日本では東京都オフィスがすぐに完売したことでも話題になった。
(写真はWeWorkのWebsite、日本にも多数のオフィスを展開している)
その他にも起業家におけるデザインの重要性は、枚挙にいとまがないと思う。それらを紹介しているサイトを以下に載せておく。> http://blog.btrax.com/jp/2018/07/02/designer-entrepreneur/
3. 実践してみる
私がWorkshop後に実践したのが、Webサイトの色彩の変更と、行間隔などの変更である。私はこのページのメニューバーなどを初期設定のままにしていたが、私が目指すイメージは青に近いことが分かったので、変更したうえで、文章が読みやすいよう行間隔なども少し広めに設定を変えた。
変更前(写真では行間間隔が修正された後であるが、実際にはもう少々狭く読みにくい感じだった)
変更後(写真では分からないが、リンクされている文字の色も赤色から青色に変更されている)
この変更をするには、CSSというスタイルシートの知識が多少必要になるが、Wordpressは初期状態のCSSを自由に変えることができるのでとても便利だ。もちろん、さらに踏み込んでサイトレイアウトなども検討すべきかもしれないと思っている。
オーストラリアでデザイナー視点をプラス「Joidea」
製作中です。