「スタンフォードの自分を変える教室」
好き度:中 入手法:買った
成功するか否かは意志力次第?
最近よく感じることは、仕事も英会話も勉強もそれ以外の趣味も 「よくできる人」というのは、結局「高いモチベーションを維持できる人」という これに尽きるような気がしている。 仕事でよりできるようになりたい。英会話の勉強を続けて英語を話せるようになりたい。 最初はこんな目標をもって挑みますが、いつの間にか 時間がないとか(忙しいとか)、お金がないとか言って(理由を見つけて)やめてしまう。 でもよく考えると、本当の理由は、続ける「意志力がなくなった」(簡単にいえば飽きた、諦め) ただけこと。1人の自分は「英語を勉強しないと評価されない!すぐにやらないと!」と思っていても、 もう1人の自分は「別にいまは忙しいし眠い。まず寝て明日しっかりやればいいじゃなかい?」 と理由を見つけて、結局やらないのは、誰のせいなのか? 上司、会社、政治、そんなのは全く関係ない。それは単に自分自身の問題だ。 つまり、モチベーションの維持こそが、すべてに関するもっとも重要な課題。 本書は、そんな「意志力」を高めたりコントロールする方法を学び、 自分自身に負けないようにするための方法が書かれている!
本能(脳)と、それをコントロールする脳
モチベーションを維持できなくなるのは、 自分自身=つまり脳が影響していることが分かりました。 脳にも歴史があり、最初は本能しかなかった。でも、その後 何百万年もけかて脳は進化してきて、今では前頭全皮質は大きくなり発達。これが この部分がいわば意志力をつかさどっているらしいのです。 例えば、ベットでごろごろ寝ている方が楽なのに、起き上って勉強を始めようとします。 このとき、寝たい←本能、勉強のために起きなきゃ←前頭全皮質というわけです。 なので、本能>前頭全皮質のとき、寝よう! 本能<前頭全皮質 なら、起きなきゃ! となるわけです。 高いモチベーションを維持するには、この2つの脳=2人の自分のバランスを 維持することなんだと分かります。そして、どうしたらこの二人の自分を うまくコントロールすべきかが本書に書かれてるのです。
割引現在価値
経済学では、割引現在価値という考え方があります。 これは現在の1万円の方が、将来の1万円よりも価値が高いという考え方です。 これは、今すぐ10個のチョコがもらえるか、20年後チョコを10個もらえるか だったら、大抵の人は今すぐにほしいと思うのと同じです。 少なくても僕なら20年間待ったら、それを言われたことも忘れているでしょうから。 このとき、20年後チョコ10個は、現在の価値にするとチョコ5個しかないとします! その5個のことを割引現在価値というのです。 実はこれと同じことが本能と前頭全皮質にも起きているというのです! つまり、今寝ていること(の価値)と将来寝ること(の価値)では、 今寝ていること(の価値)の方が大きいということです! だったらどうだと思いました??いや、かなり危険です。 なぜなら、仮に今寝ていることを1000円の価値としましょう。 そして、将来勉強して出世することは、そうですね100万円(かそれ以上)の価値があるとしましょう。 普通の人なら、1000円<100万円で、当然すぐに起きる方がよい!と考えますよね。 でも、実際は寝ていることと同じくらい悩みませんか?? これは、脳が本来は100万円の価値を、1000円か2000円くらいにしか思っていないからです!! そう、この割引現在価値こそが僕が英語の勉強を続けられない最大の原因なんです!!
将来の自分と今の自分
脳は、割引現在価値によって将来の目標は小さな価値としか考えないことが分かりました。 さらに本書では。 今の自分 =本当の自分 将来の自分=赤の他人 というくらい考え方が違うことも明らかにされています。 つまり、今寝ていることが1000円の価値として、 将来勉強して出世することは100万円の価値といいましたが、 そんなものじゃない。将来の100万円は、赤の他人がもらうのに等しいくらいしか 価値を見出していないというのです。 そうなったら、前頭全皮質が勝てるわけがありません。 しかしここまで分かればそれに対する対策案もかなり考えやすくなります。 あれ、ちょっと長くなりすぎた。そろそろ出かけなきゃ! 今回はこのへんでおしまい。