「プロフェッショナルの条件」
好き度:小 入手法:買った
ドラッカーの最初の一冊
最近TVや本屋で人気のドラッカー。私も以前「マネジメント-基礎と原則-」を買ったが、
読んでいる途中で難しすぎてきらめてしまった一人だ。僕にはまだ早いのか?とか思いながら。
それで、「あれよりは、もう少し読みやすいよ」という友達の話を聞いて買ったのがこの本。
ただ本音で言うと、やはり分かりにくい!というのが私の印象だ。
理由は、おそらくこの本が今までドラッカーが書いたさまざまな本を寄せ集めたような
一冊になっていることに起因すると思う。本全体でのストーリー性が感じられない。
だから、個別の内容はともかくとして、読みものとしてはあまり好きではないというのが印象だ。
えーっと、珍しく批判的なことを口にしたけど、これはドラッカーの本がすごい!っていう期待が
高かったからというのもあると思うから。気にしないで。
時間を管理する・もっとも重要なことに集中せよ
もちろん、内容として「あーなるほど」と思える内容も多い。私が特に好きだったのが、
「時間を管理する」と「もっとも重要なことに集中せよ」の章に書かれていた内容だ。
人は何かの仕事を成功させたり、新たなことを習得するには「時間」が必要だ。
そして、少なくても2つ以上のことを同時には取り組めない。その一定時間を確保するためには、
何にどれだけの時間を費やしているのかを見直し、時には勇気を持って捨てて、「時間」を作るしかない。
その時に考えるべきとことは、常にただ一つ。その仕事は本当に必要か?ということだけというものだ。
考えてみれば、これは仕事以外にも当てはまる難しい問題だ。
例えば、友達に誘われて飲みに行くこと、映画を見ること、家でTVを見ることは、
これは本当に必要か?そう言われると答えるのが難しい。
そいうえば、この記事を書いていて以前に読んだ竹中氏の本「竹中式マトリクス勉強法」
のことを思い出した。「私は宴会を抜け出す名人」といって、
誘われたら、社会人のマナーとして出席はするが、
時に退屈だと思うような場合にはうまく抜け出して「自分の時間を作る」というのだ。
また、「バカは何人寄ってもバカである」ってのがあった。
時間は有限だから、会ったり一緒に過ごす人は、バカでなく
いい人を選ぶことが重要だと言っている。誰とでも仲良くするのは子供の頃まででいいと。
一見、ドライな意見に聞こえるが、この感性が充実した人生を送る助けとなることを、
ドラッカーも言っているように感じた。
またいい本と巡り合えたらいいな~と思いつつ、時間を管理しなくちゃ!ということで、
今回はこのへんでおしまい。