進化しすぎた脳

「進化しすぎた脳」
好き度:大  入手法:借りた 

脳のことが分かって本当に面白い

この本は、とにかく読んでいてとても面白かった。
その~初めて知ることが次々に出てきて、読み飽きる感じがないってこと。
著者の池谷さんは、おそらく有名な科学雑誌とかに論文を出しているような方なんだろうけど、
この本では、そんな難しいことが、僕みたいなシロウトにも分かるように書いてあるのがすごい。
ちなみに池谷研究室のHPに行けば、最新の論文を見られるから、
僕なんかは早速みにいってしまった。

脳が進化したから人間は賢いのではない

タイトルにもあるけど、人間の脳は、十分に進化していて、
使いこなせていないって感じらしい。イメージで言うと、
高性能なパソコンを持っているけど、メールやネットにしか
使っていないのと同じ。いやでも、もっと使えば…って話じゃなくて、
きっとその一見無駄なように見える脳の働きのおかげで、
なんていうのか多様な考え方が生まれている…
たぶん、そんな感じだったと思う。

あと、その僕は理系だから、特にかんがえちゃうんだけど、
人間が見ている、例えば「この画面」も、
あくまで脳で処理されて出てきた絵でしかない、
ってところが一番に、なんだかすごいって思った。
つまり、その~たとえば動いているものしか
はっきり見えない動物にとっては、静止って概念がない。
だから、ニュートンやアインシュタインは
普遍的な物理法則を発見していると思っていたけど、
それはある意味で人間が見ている世界に対してしか適応できないことになる。
これはなんだかすごいことのような気がした。
僕は大学で普段から物理を考えているからかもしれないけど、
それってもしかすると、脳が処理している世界観を
突き詰めていることになったりするのかもしれないって。

投稿者 Yuasa Tomohide

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